お客様各位
NAB 2015の時期となりました。今年、私たちは非常に画期的な新製品を用意しており、それらすべての詳細を皆様にご紹介いたします。
今年は、URSAカメラシリーズで使用する15ストップ・ダイナミックレンジの新しい高性能センサー、3つの全く新しいカメラ、DaVinci Resolveのメジャーアップデートや、放送、ポストプロダクション、ライブプロダクションに対応する幅広い12G-SDI製品を発表いたします。
今回発表する新製品の数は、合計38種類です!つまり、このEメールは長いものなので、画面をスクロールしてご興味のある製品の部分をお読みください。
それぞれの新製品は、大規模な技術開発によるものです。ユーザーの皆様は、私たちが改革したテクノロジーやインダストリアルデザインのすべてをお楽しみいただけます!
とても良い例が、DaVinci Resolveです。過去数年にわたり発表してきた各リリースにおいて、様々な向上をもたらすよう努力を続けてきました。しかし今年は、過去5年間のアップデートをすべて足しても及ばないほどの新機能をDaVinci Resolveに追加することができました。
新しいDaVinci Resolve 12は、まさに世界最高のプロ仕様編集ツールです。新しく追加された機能は、マルチカメラ、3Dキーイング、3Dトラッキング、サードパーティ製オーディオプラグイン対応プロ仕様オーディオ、タイムラインパラメーター、あらゆる編集ツールを凌駕するトリムモードなど、数え切れません。ユーザーインターフェースもさらに洗練され、劇的にエレガントなデザインになりました。
発表する新製品には以下が含まれます。
- - Blackmagic URSA 4.6K Models
- - Blackmagic URSA Viewfinder
- - Blackmagic URSA Mini
- - Blackmagic Micro Cinema Camera
- - Blackmagic Micro Studio Camera
- - DaVinci Resolve 12
- - Fusion 8 Studio
- - Blackmagic Video Assist
- - Teranex Mini 12G-SDI Converters
- - ATEM Broadcast Studio 4K
- - HyperDeck Studio 12G
- - Smart Videohub 12G 40x40
- - Smart Videohub CleanSwitch 12x12
- - ATEM Talkback Converter 4K
- - UltraStudio 4K Extreme
- - DeckLink 4K Pro
新しいBlackmagic URSA 4.6Kカメラシリーズ
昨年発表したハイエンドのデジタルフィルムカメラ、URSAは、ユーザーがアップグレードできるデザインになっています。このデザインを採用したのには、理由があります。私たちは、URSAの発表と同時進行で、URSAユーザーがURSAにそのまま導入できる、まったく新しい次世代センサーの開発に取り組んでいたのです。
このセンサーの開発には莫大な費用がかかりましたが、その費用が素晴らしい結果につながったのです。結果は、私たちがまさに求めていたものです。新しいセンサーは4.6Kの解像度を持ち、驚異の15ストップ・ダイナミックレンジに対応しています。この新しいセンサーを使用して撮影したビデオは、弊社ウェブサイトのURSAページでご覧いただけます。
新しい4.6Kイメージセンサーはスーパー35サイズで、解像度は4608 x 2592、120fpsに対応しています。驚異的な15ストップのダイナミックレンジは、従来の35mmフィルムストックの多くに匹敵します。
今回発表する新しいBlackmagic URSAで、4.6Kセンサーを搭載しているモデルは2つあります。Blackmagic URSA 4.6K EFモデルは$6,995、Blackmagic URSA 4.6K PLモデルは$7,495で発売を予定しています。これら両方の4.6Kモデルは、6月に初回限定発売し、7月後半から8月にかけて増産し、通常販売となる予定です。
すでにURSAをお持ちの場合は、EFレンズマウントでは$1,995、PLレンズマウントでは$2,495で、新しい4.6Kセンサーにアップグレードできます。この「4.6Kタレットアップグレード」をご購入いただき、URSAカメラのタレットをご自身で交換するだけで、新しい高性能イメージセンサーが使用できます。現在のレンズマウントを変更したいユーザーは、この新しい4.6Kタレットアップグレードで、EF、PLモデルから選択できます。
さらなる朗報として、現行の4KモデルのBlackmagic URSA EFおよびPLカメラを、それぞれ$1,000ずつ値下げします。つまり、URSAを持っていない方にとって、URSAがこれまで以上に購入しやすくなるのです。URSA 4.6K EFの価格は、URSA 4K EFと4.6Kタレットアップグレードの合計額と同じです。つまり、はじめに4Kモデルを購入して、より広いダイナミックレンジが必要になった際にアップグレードできるのです!
新しいBlackmagic URSA 4.6K EFおよびPLモデルは、7月の後半に発売予定です。新しい4.6Kセンサーは、はじめは数に限りがありますが、アップグレードをご希望の既存のURSAユーザーの皆さまからのご予約をお待ちしています。
また、先日、URSA 4Kモデルの新しいアップデートも発表しました。このアップデートは、新しい機能とフレームレートを追加したものです。URSAカメラをお持ちの方は、サポートページで詳細をご確認ください。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursa
Blackmagic URSA Viewfinder
はじめにURSAをデザインした際、カメラの前面にビューファインダー用のSDI出力、電源コネクター、マウントポイントを搭載しました。今回新しく発表するBlackmagic URSA Viewfinderのデザインは、URSAカメラと完璧にマッチするものです。
Blackmagic URSA Viewfinderは、ハイエンドのカメラマンたちからの需要に合わせてデザインされており、高解像度1920 x 1080のカラー有機ELディスプレイを搭載しています。つまりとてもシャープなディスプレイで、ピクセルがまったく見えず、光学ビューファインダーに非常に似ています。
Blackmagic URSA Viewfinderは、カスタムデザインの精密ガラスレンズと微調整に対応するディオプターを搭載、デジタルフォーカスチャートを内蔵しているため、完璧なフォーカスが得られます。さらに搭載されたセンサーは、ビューファインダーの使用時のみ有機ELディスプレイをオンにします。これは非常に優れた機能で、有機ELディスプレイの寿命が保証されます。
URSA Viewfinderは、URSAカメラの前面にボルトで簡単に留められ、側面のソケットにSDIと電源を接続するだけで使用できます。左右どちらの目にも合わせて調整でき、オーバーレイ、フォーカスズーム、フォーカスピーキング、タリー収録ライト機能も搭載しています。
Blackmagic URSA Viewfinderは、7月より$1,495で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursa
Blackmagic URSA Mini
私たちが最初に発表したBlackmagic Cinema Cameraは、DLSRのようにハンドヘルドで使用できる、ワイドダイナミックレンジ対応の真のデジタルフィルムカメラです。しかし、肩乗せや三脚での使用を求めるユーザーも多く、Blackmahic Cinema Cameraはそれらの使用方法には適していませんでした。
URSAカメラはこれらの問題を解決しましたが、URSAは大規模なチームに合わせてデザインされたため、複数のスクリーン、スコープ、高性能、高フレームレートなど、多くの高い機能を兼ね備えており、カメラのサイズは大きく、オリジナルのBlackmagic Cinema Cameraと比べ可搬性が高くありません。
これらすべての点を踏まえて開発したのが、URSA Miniです。URSA Miniは、携帯性の高いURSAベースのデジタルフィルムカメラです。URSAのすべての機能を搭載しているわけではありませんが、多くの機能に対応しており、センサーと主要な処理機能はURSAと同じです。マグネシウム合金のデザインはコンパクトかつ非常に軽量で、ハンドヘルドでの使用に最適です。
URSA Miniは、URSAと同様、4Kまたは4.6Kセンサーのオプションがあり、新しいBlackmagic URSA Viewfinderとも互換性があります。最大60fpsまでのフレームレートに対応し、5インチ高輝度フルHDタッチスクリーンは、開いて角度を変更できます。URSAと同様、URSA MiniはデュアルCFastカードレーコーダーを搭載しており、収録を継続したままカードを交換できます。また、同じバッテリーオプションも使用できます。
URSAおよびURSA Miniで収録するイメージは同じルックなので、撮影現場で両方のカメラを使用しても、完璧なインターカットが得られます。
URSA Miniは真のデジタルフィルムカメラで、劇場映画、テレビ番組、コマーシャル、インディーズ作品、ドキュメンタリー、ミュージックビデオなど、様々な撮影に使用できます。4.6Kセンサーと15ストップのダイナミックレンジのもたらす圧倒的な画質で、シネマルックのショットが撮影できます。またそのコンパクトなサイズは、ワンマンまたはハンドヘルドでの撮影に最適です。
URSA Miniの複数のマウントポイントには、レンズ、レール、マットボックスなど、様々なアクセサリを簡単に取り付けられます。オプションのBlackmagic URSA Mini Shoulder Kitには、ショルダーパッドとクイックリリースマウントが含まれており、ハンドヘルドから肩乗せ、あるいは三脚に切り替える際に、リグに変更を加える必要がありません。ショルダーキットはURSA Mini専用にデザインされているので、Blackmagic URSA Viewfinderと合わせてカメラに追加すれば、URSA Miniの見栄えが素晴らしいものになります!
URSA Miniには、LANCベースの収録、フォーカス、アイリスボタンを搭載するサイドハンドルが標準装備されています。ショルダーキットを使用する場合は、このハンドルを前面のロゼットのいずれかに付け替えることで、カメラをしっかりと支えることができます。本当に素晴らしいショルダーマウント・カメラリグが構築できます!
URSA Miniには4つのモデルがあり、2種類のレンズマウント、2種類のセンサーから選択できます。URSA Mini 4K EFは$2,995、URSA Mini 4K PLは$3,495です。新しい4.6Kセンサーを搭載するURSA Mini 4.6K EFは$4,995、URSA Mini 4.6K PLは$5,495です。URSA Miniは、7月後半より発売予定です。さらなる情報は下のURSA Miniウェブサイトでご確認ください。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursamini
Blackmagic Micro Cinema Camera
私たちのPocket Cinema Cameraは、極めて携帯性が高く、驚くほど小さいデジタルフィルムカメラとして多くのユーザーに愛されています。その外観は、デジタルフィルムカメラとは思えないほどです!
Pocket Cinema Cameraはハンドヘルドでの使用に最適で、リモートでの撮影にも使用されていますが、リモート撮影に最適なデザインであるとは言えません。そのため私たちは、リモート撮影専用のデザインを持つ、さらに小さなデジタルフィルムカメラの開発に取り組んできました。
その結果、Blackmagic Micro Cinema Cameraが誕生しました。Micro Cinema Cameraはスーパー16mmセンサーに対応したプロ仕様の小型デジタルフィルムカメラで、ユーザーは新しい拡張ポートのPWMおよびS.Busの模型飛行機リモートコントロールでカメラをワイヤレスに操作し、被写体をどこからでも撮影できます。
つまり、趣味の模型飛行機やクアッドコプターで使用される、低コストの無線コントロール機器を使用できるのです。通常、これらのレシーバーは、ユーザーがハンドヘルドトランスミッターのノブを調整した際に動きを生成するサーボに接続します。これらの接続は、PWMと呼ばれるボルテージを使用します。Mico Cinema Cameraも、同じコネクターを搭載しています。つまり、カメラを接続して、カメラを遠隔操作できるのです。
さらに、各チャンネルに好きなカメラ機能を割り当てられる、マッピングにも対応しています。レンズのマッピングを行って、アイリスやフォーカスを調整できます。各チャンネルは撮影の開始/停止にも使用できるので、実際に撮影を始める前にSDカードがRAWやProResのファイルでいっぱいになってしまうことはありません!
カメラの撮影状況を確認するために、フルサイズのHDMIコネクターおよびコンポジットNTSC/PAL出力があります。趣味で使用する低コストのビデオトランスミッターで、カメラの状況と撮影内容を確認できます。カメラマンがアクセスできない様々な場所のカメラから、ライブフィードバックが得られることを想像してみてください。このカメラがどのような環境で使用され、どのような映像を撮影するのか、楽しみでなりません。
MFTレンズマウントを搭載しているため、あらゆる種類のプロ仕様レンズを装着でき、他のレンズマウントにも簡単に順応できます。カメラの前面には複数のボタンを配置しました。壁や車にマウントした場合でも、前面から撮影を開始できます。同じく前面にはタリーライトも搭載しており、収録中であることが確認できます。
画質に関しても、13ストップのダイナミックレンジを使用する真のデジタルフィルムカメラです。つまり、Blackmagic Micro Cinema Cameraは、民生用の「アクションカメラ」における大きな画質の向上であり、民生用とは思えないルックを持つ非常にエネルギッシュなショットが撮影できます。
Blackmagic Micro Cinema Cameraは、7月より$995で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicmicrocinemacamera
Blackmagic Micro Studio Camera 4K
コンパクトなMicro Cinema Cameraを開発すると同時に、私たちは、内蔵レコーダーとデジタルフィルムセンサー冷却システムを外し、SDIコネクターと4Kビデオイメージセンサーと置き換えることで、非常に小さいライブプロダクション用スタジオカメラを開発できることに気がつきました。
Blackmagic Micro Studio Camera 4Kの外観は、同じく新登場のMicro Cinema Cameraとほぼ同一のものです。しかしその内容はまったく異なる、放送局品質のUltra HDスタジオカメラです!
Micro Studio Camera 4Kはプロダクションカメラとして外部レコーダーと一緒に使用できますが、本当の目的は、ライブプロダクションでライブプロダクションスイッチャーと使用することにあります。Ultra HDセンサーを搭載しているため、デフォルトではUltra HDとして使用します。そしてもちろん、その高解像度センサーは最高品質のHDカメラとしても使用できます。
ライブカメラとして、搭載する機能はBlackmagic Studio Camera 4Kとほぼ同一のものです。SDI入出力、カラーコレクターを搭載しており、カメラに対するすべてのコントロールはSDI入力で送信できます。SDIコントロールプロトコルは、BlackmagicのスタジオカメラシリーズやATEMスイッチャーシリーズと同じものを使用しています。6G-SDIを使用するため、最大30fpsまでのUltra HDフレームレートに対応します。また1080 HDでは、フルセンサーサイズで最大60fpsまでのフレームレートに対応します。
拡張ポートも搭載されていますが、内容は異なります。このカメラにはPTZシリアルコネクターがあり、リモートヘッドの制御に使用できます。スイッチャーからSDIでカメラに送信されるパン、ティルト、ズームのコマンドは、すべてこのPTZコネクターに出力されます。また、ズーム対応のMFTレンズを使用する場合は、レンズのズームも調整できます。
この拡張コネクターはB4レンズコントロール接続でもあるため、放送用レンズのコントロールも可能です。この機能は、多くのハイエンド放送局からの要望でした。この新しいカメラとB4レンズ接続にアクセサリを追加し、完全な機能を搭載するスタジオカメラを構築できるのです。外付けモニターと放送用レンズを装着し、フルサイズのスタジオカメラとして使用できることを想像してみてください。またはオンセットで隠しカメラとして使用すれば、エキサイティングで面白いカメラアングルから様々なショットが撮れるのです。
Blackmagic Micro Studio Camera 4Kは、7月より$1,295で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicmicrostudiocamera4k
DaVinci Resolve 12
DaVinci Resolve 12を開発・発表するために、私たちは大変な努力を費やしてきました。そして今、私たちは世界で最もパワフルな編集ツールを完成させたと確信しています。世界で最もパワフルなカラーコレクション・ツールセットと融合した、本当にエキサイティングなアップデートです。しかも無料です!
DaVinci Resolve 12には、80以上の新機能があります。新しいモダンなインターフェース、マルチカメラ編集、パワフルな新しいメディア管理ツール、VST/AUプラグインに対応した全く新しいプロ仕様のオーディオエンジン、自動ショットマッチング、3Dキーヤー、新しい3D遠近トラッカー、強化されたカーブ編集機能などは、その一部です。
DaVinci Resolve 12は、新しいモダンなインターフェースを使用します。全体的な配色が明るくなり、高DPIモニターで美しく見えるデザインです。新しいトップダウンのナビゲーションでスピーディにレイアウトを選択でき、ユーザーは作業空間を柔軟にカスタマイズできます。
DaVinci Resolve 12の新しいマルチカメラ編集機能では、エディターは複数のソースからプログラムをリアルタイムで編集できます。トリムモード、マルチスリップ、スライド、リップル、ロールなどの編集機能が向上し、エディターは同一のトラック上でも複数のポイントを選択して、クリップの動的トリムや非対称トリムを実行できます。
タイムラインは、入れ子化、同時編集、拡大/縮小に対応しており、規模が大きく多くのシーンを含むプロジェクトの編集が飛躍的にシンプルになります。また、新しいトランジションカーブ機能により、エディターはトランジションパラメーターのカスタムカーブを作成/編集できます。新しいオンスクリーンコントロールを使ってタイムラインビューアから直接モーションパスを確認/調整することも可能です。
DaVinci Resolve 12は、全く新しい高性能オーディオエンジンを搭載しています。高サンプリングレートに対応し、動的JKLトリムを行っている際の逆方向再生やテープスタイルのスローモーションスクラブなど、リアルタイムのオーディオ再生パフォーマンスが大幅に向上しました。VSTおよびAUプラグイン、そしてそれぞれのカスタムインターフェースがサポートされており、各クリップまたはトラック全体で使用できます。オーディオパラメーターの調整は保存が可能で、編集可能なオートメーションおよび完全なカーブエディターに対応しています。つまり、エディターはプロジェクトをAAFファイルで直接ProToolsに書き出して、オーディオのフィニッシング作業を行えるようになったのです。
DaVinci Resolve 12では、編集ワークフローに適応できるよう、メディア管理機能を再設計しました。ユーザーは、新しいコピー、移動、トランスコード、再リンク、統合ツールを使用してプロジェクトやメディアを管理できます。メディアを含む全プロジェクトを簡単にアーカイブまたは復元することも可能です。またResolve 12では、スマートビンを作成することで、大規模なプロジェクトにおいてもメディアを簡単に検索できます。スマートビンは、メタデータのタグを元にフッテージを表示します。ユーザーは、FinderまたはWindows Explorerからドラッグするだけで、メディアの読み込みが可能になりました。
Resolve 12では、DaVinci独自のカラー管理タイムラインおよびACES 1.0トランスフォームのサポートを追加し、DaVinciの高度なカラーサイエンスをさらに改良しました。また、使い勝手のよい新しいカーブインターフェース、複数クリップの自動カラー分析/マッチ機能、非常に正確な3D遠近トラッカー、マットフィネスオプションの付いた新しい3Dキーヤーなども追加しました。カラリストたちは、独自のスマートフィルターを定義し、ウィンドウをベジェに変換し、複数ノードの統合ノードをシンプルに見やすくまとめ、複数クリップに渡ってグレードをリップルし、プリ/ポスト・グループグレードをクリップの各グレードに統合できるようになりました。
さらにDaVinci Resolve 12は、リモートレンダリングにも対応しています。大規模なスタジオで作業しているユーザーは、レンダリングジョブを、同じデータベースおよびストレージを共有する別のResolveシステムに分配できるのです。
今回のアップデートは非常に大きなものです。私は今年、過去5年間のアップデートを全部足しても及ばないほどの新機能を追加できたと感じています。今回のリリースには、100人近いチームで取り組んできました。私たちは今回のアップデートが、これまでで最もエキサイティングなアップデートであることを確信しています!DaVinci Resolve 12へのアップグレードは、DaVinci Resolveユーザーの皆様に無償で提供いたします。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/dvres/ でご確認ください。
Fusion 8 Studio
NAB 2015では、Fusion 8 Studioを紹介します。今回のアップデートは、これまでのWindowsに加えて、Mac OS XおよびLinuxオペレーティングシステムのサポートを追加します。今回のアップデートのために私たちは努力を重ねてきましたが、今回、会場でデモンストレーションをご覧いただけます。
Fusionはハリウッドの主要なビジュアルエフェクト/モーショングラフィックツールであり、過去25年に渡って何千本もの劇場映画やテレビ番組で使用されてきました。主要な作品に「マレフィセント」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「シン・シティ: ア・デイム・トゥ・キル・フォー」、「アメイジング・スパイダーマン 2」、「ハンガー・ゲーム」などの映画、そして「宇宙空母ギャラクティカ」、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」などのテレビ番組が挙げられます。
今回のアップデートは非常にエキサイティングです。より多くの人々が、作品に優れたビジュアルエフェクトを追加できるようになることでしょう。ノードベースのユーザーインターフェースは、複数のクリップ、エフェクト、エフェクト上のレイヤーを扱っている場合でも、非常にシンプルかつスピーディな作業が可能です。Fusion 8およびFusion 8 Studioは、今年の第3四半期にリリース予定です。それに先駆けてパブリックベータ版のリリースも予定しています。
Fusion を今すぐ使用してみたい方は、Windows版のFusion 8をダウンロードしてください。無償でダウンロードできるので、今すぐに使用できます!
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/fusion
Blackmagic Video Assist
Blackmagic Video Assistは、ポータブルなオールインワンのプロフェッショナルモニター/ビデオレコーダーで、SDIおよびHDMIカメラと使用可能です。Blackmagic Video Assistは、プロ仕様のProRes収録およびフル解像度のHDモニタリング環境をあらゆるカメラやDLSRに追加します。
Blackmagic Video Assistは、使用しているカメラよりも優れたモニタリング、より高画質の収録が必要な場合に最適で、Blackmagic Studio Cameraと使用する場合は、カメラにレコーダー機能を追加できます。また、旧型のカメラはカスタムファイルやテープフォーマットを、民生用カメラは低品質のフォーマットを使用していることがありますが、Blackmagic Video Assistはこの問題を解決します。
Blackmagic Video Assistは、カメラにマウントして撮影クルー用の大型モニターとして使用したり、カメラマンや撮影監督に渡してショットの設定に使用したり、あるいは監督の目の前のテーブルに置いて各テイクの確認用に使用したりと、使用方法は様々です。
大型スクリーンを搭載しているので、ショットの構成を確認したり、フォーカス合わせが完璧かどうかをチェックしたりすることができます。使い方はいたって簡単です。タッチスクリーンをスワイプするだけで「ヘッドアップ」ディスプレイで、設定の変更、ビデオ/オーディオレベルの確認ができます。
Blackmagic Video Assistは、5インチの明るい高解像度1920x1080 HDモニターを搭載しており、タッチスクリーン式のモニターは135度の広視野角に対応しています。また、放送局品質の10-bit 4:2:2ビデオをProResファイルフォーマットで、一般的なSDカードに収録できます。メディアを収録したSDカードは、コンピューターに直接マウントして、同梱のDaVinci Resolve Liteを使ってクローニングおよびバックアップできます。完全な編集/カラーコレクションソリューションが同梱されているのです。
Blackmagic Video AssistはHD製品ですが、6G-SDI入力を搭載しているので、Ultr HDモニターとして使用することもできます!
Blackmagic Video Assistは、7月よりUS$495で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicvideoassist
Teranex Mini
新製品Teranex Miniシリーズは、12G-SDIに対応した小型コンバーター群ですが、通常の小型コンバーターとは大きく異なるデザインになっています。
通常の小型コンバーターは、高速12G-SDIで発生する熱を分散できない、電源の使用が複雑、一般的なXLR接続に対応していない、スイッチだけでコントロールしなければならない、といった課題を抱えています。
しかし、Teranex Miniはこれらの問題をすべて解決します。オーバーヒートなしで12G-SDIのスピードを簡単に扱うことができ、SD、HD、Ultra HDに対応します。12G-SDIを搭載していることによって、Teranex Miniは、2160p60までのあらゆるビデオスタンダードを1本のBNCケーブルで取り扱えるのです。
新しいTeranex Miniシリーズの最も革新的な特徴の一つに、オプションでTeranex Mini Smart Panelを追加できる点が挙げられます。このフロントパネルには、スピンノブ、カラーLCD、複数のボタンが搭載されています。Teranex Miniのベーシックなフロントパネルを簡単に取り外し、Teranex Mini Smart Panelを取り付けることで、フロントパネルからの完全なセットアップやコントロールが可能になるのです。変換されるビデオの確認、オーディオレベルのモニタリング、タイムコードや変換されるビデオスタンダードのチェックが可能です。
Teranex Miniには他にも多くの利点があります。内蔵電源を搭載している他、すべてのモデルにイーサネットが内蔵されているため、リモート管理が可能です。イーサネット接続からコンバーターに給電することも可能なため、Teranex Miniは電源に接続する必要もないのです!
また新しいTeranex MiniはXLRコネクターを搭載しており、バランスアナログオーディオ、AES/EBU、タイムコードの接続に対応します。完全に再設計されたオーディオ回路で、ノイズフロアは-115dBFS以下と極めて低くなっています。Teranex Miniは、真のTeranexアップ/ダウンコンバージョンに対応しています。
高価な上に高速6G-SDI/12G-SDIを扱えないカードベースのラックコンバーターとは異なり、Teranex Miniはオプションのラックトレイを使ってラックマウントできます。12G-SDI、スマートなフロントパネル、ラックマウントに対応したTeranex Miniは、ラックマウントコンバーターを必要とする放送局やスタジオにとって、非常に優れたソリューションとなるでしょう。Teranex Miniは、従来のコンバーターと同様にケーブルダクトに隠すことも可能ですが、非常に見栄えが良く、すべてのケーブル接続が後方に配置されているので、デスク上で使用することもできます。
Teranex Miniは、6つのモデルを取り揃えています。各モデルはそれぞれ、SDI to HDMI、HDMI to SDI、SDI to Analog、Analog to SDI、SDI to Audio、Audio to SDIに対応しています。さらに6つの光ファイバーモデルがあり、それぞれSDIコネクター、12G-SDI SMPTE互換の光SDIモジュールを搭載しています。光ファイバーモデルは、Optical to HDMI、HDMI to Optical、Optical to Analog、Analog to Optical、Optical to Audio、Audio to Opticalです。
Teranex Miniモデルは、5月よりUS$495〜で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/teranexmini
ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4K
長年の間、放送業界では、スポーツの中継などに、50、59.94、60 fpsの高フレームレートを使用してきました。私たちが6G-SDIに対応した新しいATEMライブプロダクションスイッチャーを発表した際に、HDでは高フレームレートに対応していましたが、Ultra HDでは2160p30までしか対応していませんでした。多くのライブプロダクションの場合、これで問題ないのですが、Ultra HDでも高フレームレートを扱えるATEMを開発する必要がありました。
新しいATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kは、20系統の入力を搭載した、完全12G-SDIベースのスイッチャーです。操作方法は既存のATEMスイッチャーと同様なので、接続するだけですぐに使用できます。ワークフローを変更する必要はありません!2160p60までのUltra HDで、DVE、SuperSource、6系統のキーヤー、トランジションなど、すべてのATEMスイッチャー機能に対応しています。すべての入力系統は完全な再同期に対応しています。
ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kは、一般的な性能が向上したという点でも、他の12G-SDI対応ATEMスイッチャーと異なっています。新モデルは2倍のサイズのメディアプールに対応しており、2系統の内蔵マルチビューアーはHDおよびUltra HDに対応しているので、驚くほどシャープなカメラモニタリングを実現できます。4系統のメディアプレーヤーにも対応しています。
ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kは6月より、US$5,995で出荷予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/atem
HyperDeck Studio 12G
12G-SDI対応の新製品の登場に伴い、これらに対応する高品質のデッキが必要となりました。そこで私たちは、2160p60までのすべてのSD、HD、Ultra HDに対応する新しいHyperDeck Studio 12Gを開発したのです。
HyperDeck Studio 12は、他のHyperDeckモデルと同様、VTRスタイルのコントロールを採用しています。最先端の12G-SDIおよびHDMI 2.0インターフェースを搭載しているので、1本のBNCケーブルで高フレームレートのUltra HDの収録・再生が可能です。
HyperDeck Studio 12Gは5月よりUS$2,495で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/hyperdeckstudio
Smart Videohub 12G 40x40
さらに、12G-SDIに対応するルーターも必要になりますが、新しいSmart Videohub 12G 40x40は、40系統の入力、40系統の出力を搭載しネイティブ12G-SDIに対応します。Blackmagicのその他の12G-SDI製品と同様に、マルチレートに対応しているので、SD、HD、Ultra HD機器で自動的に作業可能です。複数の異なるビデオフォーマットを、同一のルーターで同時にルーティングできるのです。
Smart Videohubルーターシリーズの最先端モデルとなる、Smart Videohub 12G 40x40は、12G-SDIテクノロジーを搭載し、1台のルーターで最大2160p60のすべてのSDIフォーマットを同時にルーティングできます。
Smart Videohub 12G 40x40のエキサイティングな点は、すべてのインターフェースおよびコントロールが、6G-SDIモデルのSmart Videohub 40x40と同一である点です。つまり、Smart Videohub 12G 40x40は既存モデルの代替であり、12G-SDIが必要となった場合に他のSmart Videohubモデルと同様に作業できます。その他のVideohubルーターと同様、Mac/Windows対応のコントロールソフトウェアやハードウェアパネルを使用できます。
Smart Videohub 12G 40x40は、5月よりUS$4,995で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/smartvideohub
Smart Videohub CleanSwitch 12x12
Smart Videohub CleanSwitch 12x12は、6G-SDIルーターシリーズの一環なので、2160p30までのすべてのSD、HD、Ultra HDビデオフォーマットで作業できます。しかし、同製品がSmart Videohub 12x12と異なる点は、すべての入力系統が完全な再同期機能を搭載している点です。
つまり、 同じビデオフォーマットの複数のビデオソースが同期していない場合に、Smart Videohub CleanSwitch 12x12はこれらのソースを再同期するので、ビデオ出力へのルーティングを変更する際にグリッチやスローモニターリクロッキングとは無縁のクリーンでパーフェクトな切り替えが実現します。大勢の人がいる会場で、大画面ディスプレイやプロジェクターにルーティングする場合に、クリーンなカットでルーティングを変更できることは非常に重要です。
Smart Videohub CleanSwitch 12x12は、同一のルーターで複数のビデオフォーマットを扱うことができます。ビデオフォーマットを特定できない場合でも再同期機能を無効にして信号をルーティングします。Smart Videohub CleanSwitch 12x12は、リファレンス信号のフレームレートが同じであれば、異なるビデオフォーマットでも同期でき、同一のビデオスタンダードおよびフレームレート間ではクリーンな切り替えが可能です。 クリーンなスイッチングが可能なルーターに対する要望が多く寄せらせてきましたが、Smart Videohub CleanSwitch 12x12は、この要望に応えるルーターです!
Smart Videohub CleanSwitch 12x12は、5月よりUS$1,495で発売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/smartvideohub
ATEM Talkback Converter 4K
12G-SDIに対応した4Kカメラと、12G-SDIに対応した新しいATEMスイッチャーがあれば、新しいトークバック製品が必要になります。そこで、ATEM Studio Converterのデザインを変更することにしました。
新しいATEM Talkback Converterは、BNC 12G-SDIインターフェースを搭載しているので、BNC SDIをカメラと接続できます。つまり、必要がない場合は光ファイバーを使用せずにすみます。ATEM Talkback Converterにおいて、光ファイバーはオプションであり、SMPTE SFPモジュールは搭載されていません。必要な場合にのみインストール可能なので、光ファイバーを使用しない場合は、光ファイバーインターフェース用に費用をかけずにすみます。
新しいATEM Talkback Converterは、8台のカメラをサポートするので、単一のユニットでこれまでの2倍のカメラと接続できます。
ATEM Talkback Converter 4Kは、5月よりUS$2,495で販売予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/atemconverters
UltraStudio 4K Extreme
UltraStudio 4K Extremeは、世界最先端のThunderboltおよびPCIeビデオキャプチャー・再生ソリューションです。UltraStudio 4K Extremeは、クアッドリンク12G-SDI、HDMI 2.0など、多彩なビデオインターフェースを搭載し、さらにマルチフォーマットのハードウェアコーデックを内蔵しています。
UltraStudio 4K Extremeは、2160p60の3Dステレオスコピック4Kまで、最高品質かつ高フレームレートのビデオを扱えるよう設計されています。Thunderboltで接続することもできますし、RGBで高解像度、高フレームレートの作業をしている場合は、オプションのPCIeケーブルでPCIe接続すれば、より高速なデータ転送を実現できます。
Mac上では、Thunderboltにトランスファーする前にUltra Studio内でデータをProResにエンコードするため、ここで、ハードウェアコーデックエンコーダーが素晴らしいソリューションとなります。ラップトップからでもハイエンドのUltra HD、4Kの高フレームレートフォーマットを使用できるのです。
このリアルタイムハードウェアコーデックエンコーダーは、H.265圧縮ストリームへのエンコードも可能です。つまり、Ultra HDコンテンツのインターネット配信の標準となりつつあるファイルフォーマットへ、リアルタイムでエンコードできるのです。編集、カラーコレクションに加えて、配信用のエンコーディングにも対応したエキサイティングなソリューションを得られます。
UltraStudio 4K Extremeは、ラックマウントデザインですが、デスク上で使用したい場合は、取り付け部を外せばデスク上での見栄えがより美しくなります。また、完全版DaVinci Resolve 12ソフトウェアを同梱しており、編集およびカラーコレクションの完璧なソリューションとなっています。
UltraStudio 4K Extremeには、ここには書ききれないほどの多くの機能が搭載されていますので、ぜひUltraStudioのウェブサイトをご覧になって詳細を確認してください!UltraStudio 4K Extremeは、6月よりUS$2,995で発売予定です。H.265エンコーディングは7月より無償でアップデート可能になる予定です。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/ultrastudiothunderbolt
DeckLink 4K Pro
新しいDeckLink 4K Proは、低価格の12G-SDIキャプチャー・再生ソリューションです。DeckLink 4K Proは、DaVinci Resolveのモニタリング、OEM、デベロッパーに最適です。この新しいDeckLinkモデルは、デュアルリンク12G-SDI入出力を搭載しているので、2160p60を扱っている場合でも、フィル&キーチャンネルのリアルタイムキャプチャー・再生をサポートするなど、非常にパワフルなカードになっています!
ビデオリファレンス入力を搭載し、Mac、 Windows、Linuxに対応。さらに、Blackmagic Design DeckLink SDKにも対応しています。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/decklink
今回のNABに関するお知らせは以上です。今回のお知らせが皆様にとって有益であることを祈っています!
メールが長くなってしまい申し訳ありませんが、私たちが今回のNABで発表する各新製品は非常に多彩な機能を含んでいるので、お伝えしたいことが沢山あるのです!
今年、NABに来られる機会がありましたら、ぜひ弊社ブースにお立ち寄り頂き、これらの新製品を実際にご覧頂けましたら幸いです
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
グラント・ペティ
Blackmagic Design
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