Thursday, May 1, 2025

NAB 2025アップデート

お客様各位
ラスベガスのNAB 2025で発表した新製品およびアップデートについてEメールでお知らせ致します。
今年のNABでは、新しいカメラ、スイッチャー、ルーター、コンバーター、HyperDeckの新モデル、SMPTE-2110 IPビデオ製品を発表しました。また、DaVinci Resolve 20のパブリックベータ版もリリースしました。これは非常に大きなアップデートです。
以下にて、各新製品の概要をご紹介します。また、弊社ウェブサイトへのリンクも記載しているので、詳細の確認にご利用ください。
今回の新製品およびアップデートに関して説明するビデオも掲載しております。このビデオは弊社YouTubeチャンネルでもご視聴いただけます。
Blackmagic PYXIS 12K
Blackmagic PYXIS 12Kは、ハイエンドのURSA Cine 12K RGBWセンサーとPYXISのデザインを融合した新しいデジタルフィルムカメラです。簡単にリグ組みできる、コンパクトな筐体を持つ極めてハイエンドのカメラで、新しいエレクトロニクス、より高速の処理機能、10Gイーサネットを搭載。また、Blackmagic Cloudとの同期やリアルタイムのプロキシ生成など、Blackmagic PYXISの様々な機能を搭載しており、Blackmagic PYXISのアクセサリもすべて使用可能です!
Blackmagic PYXIS 12Kは、Lマウント、PL、ロック式EFレンズマウントの3モデルを展開しています。
新製品のBlackmagic PYXIS 12Kは、7月よりUS$4,995で発売予定。価格は税抜価格です。
Blackmagic URSA Cine 17K 65 Body
先日、URSA Cine 17Kの筐体のみのバージョンもリリースしました。この製品は、お手持ちの映画制作向けアクセサリを使用できる設計になっており、独自のカメラリグを簡単に作成できます。ラージフォーマットの65mmセンサーと16ストップのダイナミックレンジに対応しており、素晴らしい撮影を実現します。
ネイティブ解像度は17520 x 8040ですが、65mmのセンサーエリアを最大限に使用したまま、100fpsの8Kなど低解像度の撮影も可能です。巨大なIMAXスタイルのスクリーン用に撮影を行い、フレームの中央をクロップすれば映画やテレビ用にも納品できることを想像してみてください。
カメラ筐体のみのモデルですが、PLレンズマウントは搭載されており、このマウントは他のレンズの種類に応じて取り替えられます。また、8TBのメディアモジュールも同梱されます。さらに、Blackmagic RAWでの収録が可能で、17K収録の場合でもリアルタイムHDプロキシでBlackmagic Cloudに同期できます!
Blackmagic URSA Cine 17K 65 Bodyは、US$21,995で販売中。価格は税抜価格です。
Blackmagic PYXIS Pro Handle
Blackmagic PYXIS Pro HandleとBlackmagic PYXIS Pro Gripは新しいアクセサリです。これらを使用することで、Blackmagic PYXISが放送およびドキュメンタリー制作に適した柔軟性の高いラン&ガン撮影用のカメラに変身します。Blackmagic PYXIS Pro Handleは、HDの有機ELビューファインダー、ステレオマイク、収録開始/停止およびカスタマイズ可能な機能ボタンを搭載。Blackmagic PYXIS Pro Gripはビデオ制作用のサイドグリップで、ズームロッカーに加えて、撮影を安全かつ快適にするハンドストラップが付いています。
新製品のBlackmagic PYXIS Pro Handleは、6月よりUS$895で発売予定。Blackmagic PYXIS Pro Gripは、6月よりUS$119で発売予定。価格は税抜価格です。
DaVinci Resolve 20
DaVinci Resolve 20は、ワークフローの全段階をサポートするパワフルなAIツールなど、100種類以上の新機能を追加するメジャーアップデートです。AI IntelliScriptではテキストスクリプトに基づくタイムラインの作成、AIアニメート字幕では字幕の文字のアニメート、AIマルチカムSmartSwitchでは話者検出に基づくカメラアングルでのタイムライン作成が可能。
カットページとエディットページにも専用のキーフレームエディターおよびボイスオーバーパレットを追加。AI Fairlight IntelliCutでは、無音部分を削除し、話者間で会話音声をチェッカーボード化できます。Fusionでは、高度なマルチレイヤー合成ワークフローを使用可能。カラーワーパーはクロマワープに対応し、Magic Maskおよび深度マップは大幅にアップデートされました。
DaVinci Resolve 20はすべてのDaVinci Resolve Studioユーザーを対象とした無償アップデートで、現在パブリックベータ版をダウンロードできます。
Cintel Scanner G3 HDR+ 8/16
新しいCintel Scanner G3 HDR+ 8/16も発表しました。この製品は、8mmのHDおよび16mmのフィルムを高解像度でスキャンするために特別に設計されたモデルです。このスキャナーは新しい光学アセンブリを搭載しており、これらのフォーマットのイメージを最大2.5倍の高解像度でスキャンできるので、アーカイブされた歴史的フッテージのスキャンに最適です。この新モデルは、同じキャプスタンとリアルタイムHDRフィルムスキャン機能を搭載しており、8mmおよび16mmのフィルムゲートに対応。
新製品のCintel Scanner G3 HDR+ 8/16は、US$32,045で販売中。価格は税抜価格です。
Blackmagic Cloud Backup 8
Blackmagic Cloud Backup 8は、ラックマウント型のメディアバックアップ用の新しいソリューションであり、低価格のコンピューターハードドライブを使用してメディアファイルをバックアップできます。10Gイーサネット対応なので高速です!
Blackmagic Cloud Backup 8は、Blackmagic Cloudとの同期が可能なので、DaVinci Resolveのコラボレーションプロジェクトをバックアップするのに最適です。ラックマウント型のデザインに、独立したハードディスクスロットを8個、10Gイーサネットポートを4つ、ストレージ状況を示すHDMIモニタリング出力を搭載。完成したプロジェクトを低コストのストレージにアーカイブするのに最適です。
新製品のBlackmagic Cloud Backup 8は、US$1,495で販売中。価格は税抜価格です。
ATEM 4 M/E Constellation 4K Plus
ATEM 4 M/E Constellation 4Kスイッチャーは40個の入力を搭載した高機能モデルですが、皆様のご要望に応え、さらに多くの信号を処理できるモデルを開発しました!新モデルのATEM 4 M/E Constellation 4K Plusは、フォーマット変換に対応した12G-SDI入力を80個、独立した12G-SDI出力を48個搭載しており、4Uラックサイズの高さです。
2倍の数の入出力を搭載した新モデルは、その他の機能はATEM 4 M/E Constellation 4Kの標準モデルとほぼ同じですが、より多くのMADI入力に対応した大型オーディオミキサーと、予備のイーサネットコントロールポートもあります。素晴らしいスイッチャーです。
新製品のATEM 4 M/E Constellation 4K Plusは、6月よりUS$12,995で発売予定。価格は税抜価格です。
ATEM Mini Extreme ISO G2
NABでは、ATEM Miniの新モデルも発表しました。ATEM Mini Extreme ISO G2は大きくアップデートされたモデルで、ハイエンドの機能を数多く搭載しています。この新モデルは、皆様のご要望に応じたハイエンド機能をすべて搭載した極めてハイエンドのモデルです。
キーボードはより高品質のボタンにアップグレードしました。バランスマイク入力はXLR/ジャックコネクターに対応するコンボコネクターで、ヘッドフォンソケットもあります。オーディオミキサーも大幅にアップグレードし、Fairlightオーディオステータスページを追加したので、すべてのオーディオ処理を画面で確認できます。独立したHDMI出力も3つあります!
しかし、最もエキサイティングな機能はThunderboltの内蔵です。これを一本接続するだけで、入力ビデオを収録しながら、映像をフィル&キー付きで再生できます。また、Thunderboltはスイッチャーへのネットワーク接続として機能するので、個別収録メディアファイルに収録中にアクセスできます。Thunderboltは、接続されたラップトップへのトリクル充電にも対応しています。
つまり、DaVinci Resolveを完全な生放送リプレイシステムとして使用できます。昨年、DaVinci Resolveのカットページにリプレイを導入し、大変ご好評を頂いております。必要な機能はすべてATEM Mini Extreme ISO G2に内蔵されています!
新製品のATEM Mini Extreme ISO G2は、6月後半にUS$1,995で発売予定。価格は税抜価格です。
ATEM Micro Camera Panel
もうひとつの新しいライブプロダクション製品が、ATEM Micro Camera Panelです。単一チャンネルの低価格なカメラコントロールパネルで、ハイエンドの放送用CCUコントロールを搭載しています。USBまたはBluetoothでATEM Software Controlに接続できるので、すべてのATEMスイッチャーと動作します。また、バッテリーも内蔵しています。
高品質の大型ジョイスティックで、カメラのアイリスおよびペデスタルを制御可能。シャッター、ホワイトバランス、マスターゲイン、RGBバランスなどのコントロールもあります。サイドには8つのボタンがあり、作業中にカメラを選択できます。すべて1台のパネルで行えます!
新製品のATEM Micro Camera Panelは、5月よりUS$595で発売予定。価格は税抜価格です。
HyperDeck Shuttle 4K Pro
HyperDeck Shuttle 4K Proは、新しいメディアプレーヤー兼レコーダーです。7インチの大型タッチスクリーンを搭載しており、物理的なコントロールで多数のメディアからすばやく検索を行えます。このスクリーンはモニタリングにも適しており、スコープを内蔵しています!
HyperDeck Shuttle 4K Proは12G-SDIおよびHDMIに対応しており、2160pまでのあらゆるフォーマットのApple ProRes、DNx、H.264、H.265ファイルの収録・再生が可能。10Gイーサネットおよびオプションで内蔵M.2メディアにも対応しているHyperDeck Shuttle 4K Proは、単なるレコーダーではなく、ネットワークストレージとしても使用できます。つまり、ネットワーク上のエディターやカラリストたちとメディアを共有できるのに加えて、Blackmagic Cloudに同期できるので、世界中でリモートで作業するエディターたちともメディアを共有できます!
新製品のHyperDeck Shuttle 4K Proは、6月よりUS$1,495で発売予定。価格は税抜価格です。ストレージがあらかじめインストールされたHyperDeck Shuttle 4K Pro 2TB モデルもあり、こちらはUS$1,895で発売予定。
Blackmagic Streaming Decoder
NABでは、配信に関する大きなアップデートを数多く発表しました。ライブ配信用の新しいBlackmagic Cloud機能はそのひとつです。この機能には、ストリームを複数の配信先およびATEM Constellationスイッチャーに共有できる、配信ルーティングが含まれます。
放送用に2地点間の配信リンクを作成する際の問題のひとつが、特別なインターネット設定と固定IPアドレスが必要になる点です。Blackmagic Cloudでは、エンコーダー、カメラ、スイッチャー、デコーダーでBlackmagic Cloudにログインできるので、2地点間の配信リンクを簡単に作成できます。使用も非常に簡単で、Videohubルーターに似ています。
また、Blackmagic Web Presenterの製品名もBlackmagic Streaming Encoderに変更しました。Web Presenterは少々分かりにくい名前でしたが、シンプルになりました。
また、新しいデコーダーも発表しました。この製品はBlackmagic Streaming Decoderで、H.264またはH.265のSRTストリームを、12G-SDIおよびHDMIにデコードします。2160p60までのあらゆるHDおよびUltra HDビデオフォーマットに対応。さらに、12G-SDIのリファレンス入力も搭載しているので、ATEMスイッチャーに接続し、ストリーミングエンコーダーやカメラにタリーおよびカメラコントロールの信号を送り返すことが可能です。Blackmagic Cloud経由でも機能します。リモートカメラのレンズおよびカラーコレクターをコントロールできます!
新製品のBlackmagic Streaming Decoder 4Kは、6月にUS$675で発売予定。価格は税抜価格です。
Blackmagic Videohub Mini 12G
さらに、Blackmagic Videohub Mini 12Gも発表しました。非常にコンパクトな12G-SDIルーターの新シリーズで、中継車やポータブルラックでの使用に適しています。スペースが限られている場合に最適です。
このシリーズはサイズの異なる3モデルを展開。1/3ラック幅の4x2モデル、1/2ラック幅の6x2モデル、2/3ラック幅の8x4モデルから選択できます。全モデルがBlackmagic Universal Rack Shelfまたはデスク上で使用できます。あらゆるSD、HD、Ultra HDビデオフォーマットに対応しており、フロントパネルにはパッチ接続およびウェブカム出力もあります。
新製品のBlackmagic Videohub Mini 12Gは、US$595〜で販売中。価格は税抜価格です。
Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12G
Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12Gは、あらゆるテレビフォーマットを他のあらゆるテレビフォーマットに変換できるフォーマットコンバーターです!
2110 IPビデオ、12G-SDI、HDMIビデオのコネクターがすべて1台に搭載されているので、ライブプロダクションや放送に最適。ビデオ処理は非常に高品質で、すべてのSD、HD、Ultra HDビデオフォーマット間の変換に対応しています。フレームレートが異なる場合でも同様です。フロントパネルにはモニタリング用のLCDディスプレイが内蔵されており、スピーカーとヘッドフォン接続もあります。LCDにはビデオフォーマットを設定するメニューも搭載されており、入力されたビデオ信号は自動的にその設定されたビデオフォーマットに変換されます。フロントパネルのUSBはHDのウェブカメラとしても機能します!
新製品のBlackmagic 2110 IP UpDownCross 12Gは、5月にUS$545で発売予定。価格は税抜価格です。
Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12G
NABでは、2種類の新しい2110 IPモデルも発表しました。これらの新モデルでは、カラーグレーディングや編集室などにおいて、有機ELディスプレイテレビを高精度のカラーモニタリングに使用できるように設計されています。Blackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12Gは、2110 IPビデオまたは12G-SDIビデオを、SD、HD、Ultra HDのHDMIに変換します。また、パワードスピーカー用のアナログXLRオーディオ出力も搭載。つまり、フロントパネルのノブまたはリモートボリュームコントロールでゲインを調整できます。遅延設定もあり、テレビの処理遅延のための調整が可能なので、オーディオとビデオの完璧な同期が得られます。
さらに、カラーキャリブレーション・ディスプレイ用の3D LUTも搭載。このコンバーターには2つのモデルがあります。一方は2チャンネルのXLRアナログオーディオ出力を搭載。もう一方は10個のアナログオーディオ出力があるので、サラウンドサウンドのオーディオモニタリングをセットアップ可能です。
新製品のBlackmagic 2110 IP SDI to HDMI 12Gは、5月よりUS$495〜で発売予定。価格は税抜価格です。
DeckLink IP 100G
DeckLink IP 100Gは、最大8チャンネルのUltra HDビデオをST 2110ベースのシステムで同時にキャプチャー・再生できる、新しいPCIe Gen 4カードです。2つの100GイーサネットQSFPポートで冗長性を確保します。またDeckLink IP 100Gは、GPUDirect RDMAをサポートしており、DeckLinkとGPU間でメモリを直接転送できるので、GPUでビデオを処理する際に最適で、遅延が大幅に低減します。
新製品のDeckLink IP 100Gは、第2四半期よりUS$1,795で発売予定。価格は税抜価格です。
このアップデートが有益であれば幸いです。私たちはこれらの新製品およびアップデートの開発に尽力してきました。
皆様がこれらの新製品をどの様に使用されるか非常に楽しみです。
敬具
Grant Petty
Blackmagic Design

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